アポロ11号の月面着陸から50周年となる7月にさまざまな記念企画を用意しているGoogleが、その皮切りとして米国時間7月10日、宇宙飛行士の気分が味わえる2つの拡張現実(AR)体験のうち1つ目を公開した。この新しいAR機能を利用すると、1969年7月に3人の宇宙飛行士を月に運んだアポロ司令船が目の前に3D表示される。
「Neil Armstrong氏とBuzz Aldrin氏、そしてMichael Collins氏は、宇宙とこの地球上の生命についてもっと学びたいという気持ちを私たちに起こさせてくれた」とGoogleはこの日に投稿したブログ記事で述べている。「人類が達成したこの偉業を祝して、我々はこの歴史的瞬間について学べる新たな手段を提供することにした。そのなかには、この偉業を成し遂げるために貢献したものの、あまり知られていない人たちをたたえる、新たな視点やストーリーも含まれている」
この日公開されたAR体験は、人類で初めて月面に降り立った宇宙飛行士たちを乗せたアポロ11号の司令船を3D映像で再現するものだ。しかも、Googleはもう1つの新たな試みとして、このような文化遺産をARで体験できる機能に「Google検索」からアクセスできるようにした。
ユーザーがAR対応の「Android」または「iOS」デバイスで「Apollo 11」と検索すると、司令船の3D映像がユーザーの目の前に表示され、ユーザーは近寄ったり遠ざかったり、さまざまな角度から眺めたりできる。
アポロ計画の有名なエピソードや、計画に貢献した主要人物は、多くの人に知られている。今回、Googleはこの知識の範囲をさらに広げるべく、スミソニアン博物館と提携し、20種類の新しいビジュアルストーリーを制作してGoogle検索からアクセスできるようにした。これらのストーリーは、アポロ計画に関わったもののこれまでその存在があまり知られていなかった人たちや、ミッションの詳細に焦点を当てている。取り上げられている人物には、月面飛行に向けた宇宙食の献立を策定したRita Rapp氏や、この計画のために宇宙船に搭載されたソフトウェアの開発を率いたMargaret Hamilton氏などがいる。なお、Hamilton氏は「ソフトウェア工学」という言葉を普及させた人物としても知られている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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