芸術家を気取ったTsuru Roboticsのドローン部隊が先週、イタリアのトリノで巨大な公共キャンバスに大規模なグラフィティアート作品を描いた。その出来は見事なものだ。
「UFO」(Urban Flying Opera)と呼ばれる共同プロジェクトの一環として、何千人もが、「Design the City」(街をデザインしよう)というテーマに触発された視覚表現作品をアプリ経由で提供した。アートキュレーターのチームがそれらのデザインから約100作品を選出して組み合わせた後、4機のドローンが約2034フィート(約620m)分の塗料を使って、2日間かけてそのアート作品を同時に描いた。
この大規模な垂直絵画のサイズは46×39フィート(約14×12m)だ。トリノ郊外のアウレリオ・ペッチェイ公園にある大聖堂のような産業建造物の内部で、中央管理システムがリアルタイムでドローンを制御し、スプレー式塗料のタンクを搭載して飛行中のドローンの正確な位置を、監視システムが追跡し陣形を調整した。
この刺激的なアート作品は世界中の参加者に、自分たちの街や他の街の見方や想像の仕方や、都会の生活の好きな点やそこでの生活で求めることについて深く考える機会を提供した。
「街は人々が多くの方法で自分たちの物語を刻むことができる自由なキャンバスだ」と、マサチューセッツ工科大学(MIT)のSenseable City Laboratoryの教授で、今回のプロジェクトをキュレートした国際的なデザインとイノベーションを手がける事務所Carlo Ratti Associati(CRA)の創業パートナーで会長のCarlo Ratti氏は述べた。「そういったプロセスはつねに起きているが、私たちはUFOでそのプロセスを盛り上げ、ドローン技術によって表現方法として新たな絵画の活用を可能にしたい」(同氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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