「Google Chrome」のエンジニアらは、ネットワーク帯域やCPUの処理能力などのシステムリソースを過剰に消費しているオンライン広告をブロックする機能に取り組んでいる。
この機能は「Heavy Ad Intervention」という名称で、6月から開発が始まった。
GoogleのエンジニアであるJohn Delaney氏は、この新機能について説明したコードコミットで、「今回の変更では、膨大な量のシステムリソースを消費していることが検知された広告のiframeをブロックする機能を導入している」と述べている。
「この介入機能により、帯域幅の0.1%、1分あたりのCPU使用量の0.1%、CPU使用時間全体の0.1%を消費している広告はアンロードされる。現在の数字はネットワーク速度4MBでCPU使用時間60秒の場合だが、さらに多くのデータが揃えば、この数字は変化する可能性がある」(Delaney氏)
そのような広告が見つかった場合、Chromeは広告のiframeを見つけて広告のコンテンツをアンロードしてから、エラーメッセージ機能「Google Safe Browsing」と同じ技術を用いて、リソースを大量消費する広告ではなくカスタムメッセージを表示する。
9to5Googleは、このエラーメッセージを再現できた。
この機能の開発はまだ初期段階にある。公式の「Chromium」バグトラッカー投稿へのアクセスが現時点で外部の人間に開放されていないのはそのためだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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