アマゾン、「Alexa」のデータを無期限で保持--米議員の質問状に回答

Alfred Ng (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 高森郁哉 (ガリレオ) 編集部2019年07月03日 11時14分

 Chris Coons米上院議員(民主党、デラウェア州選出)は5月、Amazon.comの最高経営責任者(CEO)を務めるJeff Bezos氏に書簡を送り、「Alexa」およびAlexaが音声記録やテキストを保持している期間、さらにはデータの用途について回答するよう求めた。この書簡に先立ち、米CNETはAmazonがAlexaとのやり取りの記録を、ユーザーが音声記録を削除した後も保持していると報じていた。

 回答期限は米国時間6月30日だった。Amazonで公共政策担当バイスプレジデントを務めるBrian Huseman氏は6月28日に回答を送付した。回答書の中で、Huseman氏はCoons氏に対し、ユーザーが削除を選択しない限り、Amazonはテキストと音声記録を保持するとした。

Alexa
提供:Chris Monroe/CNET

 さらにHuseman氏によると、Amazonは「これらのトランスクリプト(音声をテキスト化した記録)がAlexaのほかのストレージシステムに残るのを防ぐため、継続的に取り組んでいる」という。しかし、例えばサブスクリプションサービスへの加入やアラームの設定など、削除するとAlexaのタスク実行に支障が出るような記録は削除しないと、書簡には書かれている。

 スマートテクノロジーがドアベルや鍵など、より多くの家庭用品に搭載されるようになった今、プライバシーが懸念されているのは音声アシスタントだけではない。そして、テクノロジー企業は収集するデータの種類やユーザーがそうしたデータをどの程度管理できるのかについて、情報を開示しないこともある。

 Coons氏は声明の中で、「米国民には、自分の個人データがテクノロジー企業によってどのように使われているのかを知る権利がある。私は消費者と企業の双方と連携して、米国民の個人情報の最も効果的な保護方法を特定する取り組みを今後も続けていく」と述べた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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