ゾンビ映画に入った感覚--VR ZONE新作「ゾンビサバイバルゲーム ハード・コール」を体験

 バンダイナムコアミューズメントは、大阪・梅田にて運営しているVRエンタメ施設「VR ZONE OSAKA」ならびに、東京・池袋に新設するエンタメ施設「MAZARIA」に導入する、新作VRアクティビティ「ゾンビサバイバルゲーム ハード・コール」を、メディア向けに公開。実際に体験した。

MAZARIAでの「ゾンビサバイバルゲーム ハード・コール」ブースイメージ
MAZARIAでの「ゾンビサバイバルゲーム ハード・コール」ブースイメージ

 ゾンビサバイバルゲーム ハード・コールは、ゾンビウイルスが蔓延し、触れたらゾンビになってしまうかもしれないという世界観のなかで、体験者は街の生き残りとして脱出を試みるゾンビサバイバルVR。最大4名まで同時に体験が可能。救助隊のヴァネッサが運転する車に乗り込み、ゾンビに触れられないように、銃を手に対抗していく。

「ゾンビサバイバルゲーム ハード・コール」イメージ
「ゾンビサバイバルゲーム ハード・コール」イメージ
「ゾンビサバイバルゲーム ハード・コール」イメージ
「ゾンビサバイバルゲーム ハード・コール」イメージ

 本作で使われる専用マシンは「冒険川下りVR ラピッドリバー」と同じ筐体を使用。体験者は、専用マシンに2人ずつ背中合わせに座り、VRヘットセットとシートベルトを装着。VR空間では銃となるコントローラーを手にして体験する。現実で搭乗者は背中合わせとなるが、VR空間では同じ方向を向いた状態になっている。

 専用マシンは、シートが上下に振動するだけではなく、テレビの回転台がイメージできるような、左右に回転する仕組みを取り入れている。VR空間内で移動するときの動きにあわせて、ヨーイング(左右の回転)運動をすることでVR酔いを感じさせない工夫を取り入れているのが特徴。VR空間での乗り物コンテンツにも応用が利くとして、ラピッドリバーでは川下りをするボートだったが、本作では車の移動という形で活用。アクション映画さながらに急発進や旋回しながら移動するような場面もあるのだが酔うようなことはなく、本当に車に乗っているような感覚が得られる。

専用マシンは「冒険川下りVR ラピッドリバー」と同じ
専用マシンは「冒険川下りVR ラピッドリバー」と同じ
プレイ中の状態
プレイ中の様子

 内容は、あらかじめ決められた進路を自動的に進んでいくシューティングゲーム。現れるゾンビたちを銃で撃って倒していくという、言葉だけで表現するならオーソドックスなもの。ただし、地下の暗闇を進む場面もあるのだが、銃に付けられたライトを頼りに周囲を見回す緊張感があるほか、体験者を驚かせるような仕掛け、撃っても撃っても現れて、ゾンビが間近に迫ったときの恐怖感など、ホラーコンテンツとしての演出も盛り込み、スリルを味わえる。

「ゾンビサバイバルゲーム ハード・コール」イメージ
「ゾンビサバイバルゲーム ハード・コール」イメージ

 そして開発陣が強調していたのは、単なるゾンビシューティングゲームではなく、ゾンビ映画に入ったような世界を味わえる仕掛けが用意されていること。ネタバレになるため言及は避けるものの、人間性が試されるようなシチュエーションを用意。そしてその部分がタイトルの「ハード・コール」を意味するものと開発陣は話す。ちなみに終盤の展開はパラレルとなっており、同乗した4人が必ずしも同じ結末を迎えるとは限らないようになっている。

 筆者も体験したが、体験者同士のボイスチャットが可能であるため、ゾンビが現れた方向を声を掛け合い撃退するなど、連帯感が生まれるような場面もあり心強さもあったが、やはり身をすくめてしまうような場面が多かった。そんな状況でも、パニックにならず銃を撃つ冷静さも必要。終わったときには、精神的な疲れを感じた次第だ。車で移動するときの迫力や、ホラーとしての臨場感、ゾンビに襲われる緊張感と恐怖感、シューティングとしてのゲーム性、そして終盤の部分など、紹介文には「最後には他の人に話したくなるような結末が待っている」とあるのだが、それがピッタリとくる展開も含めて、この世界に入り込んだサバイバル体験が味わえるものとなっていた。

 ゾンビサバイバルゲーム ハード・コールの稼働開始日は、VR ZONE OSAKAが6月29日、MAZARIAは施設のオープン日である7月12日を予定している。

VR ZONEではおなじみ、一連のプロジェクトを主導するバンダイナムコアミューズメントの“コヤ所長”こと小山順一朗氏(左)と、“タミヤ室長”こと田宮幸春氏(右)、そして本作のプロデューサーを務めた世取山宏秋氏(中央)
VR ZONEではおなじみ、一連のプロジェクトを主導するバンダイナムコアミューズメントの“コヤ所長”こと小山順一朗氏(左)と、“タミヤ室長”こと田宮幸春氏(右)、そして本作のプロデューサーを務めている世取山宏秋氏(中央)

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]