シャープが、「8K+5Gエコシステム」のBtoB戦略を加速する。6月19日、東京ビルに8Kカメラや8K映像の編集機材をそろえた「8K Labクリエイティブスタジオ」をオープン。法人向け8Kソリューション開発の起点に据える。
8K Labクリエイティブスタジオは、8Kの映像制作を簡単に体験できる「8Kカメラの撮影エリア」や、8K映像データを公衆インターネット回線経由で伝送させる「8K映像のIP伝送エリア」、8K映像の簡易編集を可能にする「8K映像の編集エリア」を常設。8Kビジネスを検討している企業が実際に訪れ、見て、触って、体験してもらうことで、8Kへの理解を深め、商談の場として活用する。
運営するのは、シャープの8K技術開発、8Kビジネスの関連組織からなる組織横断型プロジェクトチーム。研究開発だけでなく、営業担当者などさまざまスタッフが集まっているという。
来訪者は、プロジェクトチームのメンバーが展示会やイベントなどで出会った企業担当者などに声をかけていくとのこと。完全予約制になっており、問い合わせにも対応する。放送現場のほか、「インフラ保守」「セキュリティサービス」「スマート会議」「ゲーム・エンターテイメント」「遠隔医療・手術支援」「運転サポート」「教育支援」「スマートホーム」の分野をターゲットにしている。
事業分野を広く捉えている分、ニーズも多様化しているため、訪れる企業の興味のある内容に応じて、スタジオ内のレイアウトを変更して対応するとのこと。機材レンタルを受け付けるほか、導入においてのシステム作りなどの相談にも乗り、案件ごとにオーダーメイドのようなきめ細やかさで請け負う。
プレオープンには、3日間で14社が来場したとのこと。医療、セキュリティ、ゲームといった分野は、すでに8Kへのニーズが顕在化しているが、それぞれのニーズや課題は異なる。シャープでは、それぞれに適した解決策を提案し、ショールーム的な施設ではなく、事業につなげるための施策として運営していく。
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