DJI JAPANは6月12日、あらゆるレベルのユーザーを対象にした教育用ロボット「ROBOMASTER S1」を発売した。希望小売価格は税込6万4800円。
ROBOMASTER S1は、教育市場向けの地上走行ロボット。S1は「Step 1」の省略で「AI/エンジニアリング/ロボット工学に初めて触れる人でも簡単に操作できるように」というコンセプトのもと設計しているという。
初心者でも使いやすいシンプルな操作性、専用のRoboMasterアプリ、分かりやすい操作メニュー、豊富なチュートリアルを搭載したほか、AIやエンジニアリング、ロボット工学の経験を積んだ人でも楽しめる高度な機能を備えたという。パワフルなブラシレスモーター、全方向への可動性能を誇るシャーシ、高精度ジンバル、プログラミング、ゲームプレイや対戦など双方向の通信モード、といった特徴がある。
ほかにも、線に沿って自動で走行する「ラインフォロー」、数字や文字(特殊文字含む)など最大44個のビジョンマーカーを認識できる「ビジョンマーカー認識」、選択した人物を識別して追尾する「フォローモード」、拍手の回数に基づく独自の反応動作をプログラムできる「拍手認識」、手の動きにあわせたプログラムの実行を可能とする「ジェスチャー認識」、対戦相手の本体を認識して独自の動作を実行する「ロボット認識」といった機能を搭載している。
31個のセンサーで周囲全体をマッピングし、その内6個はインテリジェント ボディアーマーで相手の攻撃を検知。耐久性に優れたフレームの上には、安定したライブ映像をRoboMasterアプリに送信するFPV(一人称視点)カメラも備えた。
メカニカルジンバルには、安全性を確保するために、角度を自動で制限できるブラスターが搭載され、赤外線や無毒性のゲル弾が発射できる。さらに、DJIの部品で構成されたモジュール式で、6つのPWM(パルス幅変調)制御ポートも装備されているので、上級者はサードパーティ製のハードウェアを使用することも可能。
加えて、FPVカメラとマシンビジョン技術により、さまざまな物体を自動識別したり、音を認識したりして反応でき、対戦相手のユニットからの信号を受信することも可能。強力なCPUユニットと工業用グレードのCAN-BUSケーブルで、大量のデータを処理し、複数のタスクを実行しながらも安定的な信号伝送を維持できるという。さらに、カスタム仕様のブラシレスモーターに加えて、4つのメカナムホイールを搭載。それぞれの車輪で12個のローラーが動作することにより、全方向への移動と精密な制御を両立している。
同製品には、専用コントローラー、予備のゲル弾、バッテリーとゲル弾マガジンといった追加アクセサリーが同梱される「Playmoreキット」も用意され、今後販売予定。専用アクセサリーの価格および、出荷情報については後日発表される。
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