これまで科学・技術・工学・数学(STEM)教育用ロボットをいくつか紹介してきたが、テーブルや床のような平らな面を移動するものばかりだった。ところが、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で見つけた「Root」は、床の上だけでなく、ホワイトボードなどに磁力で吸着して垂直方向に動くことも可能だ。
Rootは、ロボット掃除機「Roomba(ルンバ)」に似た、平らな6角形をしたSTEM教育用ロボット。さまざまな方法でプログラミングすることが可能で、搭載している各種センサからの情報に応じて自律動作させられる。本体中央にペンを取り付けられるようになっており、絵を描かせたりもできる。
テーブルや床のような水平な面の上だけでなく、磁石の力でホワイトボードに貼り付いて縦横方向にも動ける。
ほかのSTEM教育用ロボットと異なり、対象年齢が4歳の子どもから99歳の大人までを含む点も魅力だ。プログラミングは、レベルに応じて基礎的なビジュアル環境やテキスト開発環境の3段階用意されている。
iPhoneやiPad、各種Androidデバイスでは、「Root Square」を使ってプログラミングする。Root Squareは、米国の学校などで普及している「Chromebook」でも利用可能だ。また、Windows PCやMac用には、PythonおよびJavaScriptのAPIが提供される。
Kickstarterでのキャンペーンは日本時間11月30日に終了。目標金額25万ドルの1.5倍を上回る39万7427ドルの集金に成功した。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」