Amazonは米国時間6月5日、Prime Airの最新ドローンを披露した。ヘリコプターと航空機の両方のデザインを融合させたハイブリッドモデルとなっている。
このドローンは、ヘリコプターのように垂直離着陸が可能であるとともに、航空機のように空中旋回が可能だ。Amazonによると、その2つのモードの間を簡単に切り替え可能で、十分な安全性が確保されているという。
Amazonワールドワイドコンシューマー部門最高経営責任者を務めるJeff Wilke氏が、ラスベガスで開催されている同社の第1回re:MARSカンファレンスにおいて、この新型ドローンを発表した。同社はこのカンファレンスを、「機械学習、オートメーション、ロボティクス、宇宙に関する新しいグローバルなAIイベント」として位置づけている。
Wilke氏によると、このドローンのプロペラは、高周波音を低減するように最適化されているという。
「荷物を迅速に届けてほしいからといって、まもなくそれが届くことを自分や近所の人々に聞こえるようにして欲しいわけではない」と、Wilke氏は基調講演で語った。
Amazonは4月に、米国の「Amazonプライム」会員向けに提供している2日以内の無料配送サービスを翌日無料配送に変更する意向を明らかにしており、その中で今回の新型ドローンが発表された。規制当局の承認が必要なため、配達ドローンは全米の消費者に広く提供されるわけではない。しかしAmazonは、これを利用して5ポンド(約2.3kg)以下の商品を約30分以内に顧客に届けることにより、購入者に対する商品配達を格段に迅速化したい考えだ。
Wilke氏は、数カ月のうちに新しい配達ドローンで商品が顧客に届けられるようになるとしつつも、詳細についてはほとんど明らかにしなかった。同社は既に、英国でドローン配達のパイロットプログラムを実施しており、今回のドローンはそこに導入される可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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