SprintとT-Mobileが265億ドル(約2兆9000億円)規模の合併を遂行するためにプリペイドワイヤレスサービス企業Boost Mobileを売却すると決めた場合、Amazonは同社を買収することに関心を持っていると報じられている。
Reutersが2人の情報筋の話として米国時間5月30日に報じたところによると、AmazonがBoostを買収したがっているのは、その場合にT-Mobileのワイヤレスネットワークを少なくとも6年間は使用できるようになるからだという。
Reutersは情報筋の話として、「Amazonは、売却される可能性のある無線周波数帯にも興味を持つだろう」と報じた。
5月22日、米連邦通信委員会(FCC)のAjit Pai委員長は、T-MobileとSprintがBoost Mobileを売却すること、そして、5Gを地方まで拡張し、固定回線を代用できるだけの品質を備えた家庭用ワイヤレスブロードバンドを提供することを条件に、両社の合併を承認した。
30日には、米司法省がT-MobileとSprintによる新しい無線通信事業者の設立を望んでいることも報じられた。AmazonがBoostの買収に興味を持っていることは、そのニュースの後に報道された。
Bloombergによると、この合併により、主要通信事業者が4社から3社に減るが、米司法省反トラスト局のMakan Delrahim局長は競争の促進のために、4社体制が続くことを望んでいるという。
T-MobileとSprintには、依然として司法省の承認が必要だ。5月上旬の時点では、司法省は買収を中止させること、そして、無線周波数帯や事業のほかの資産の売却を両社に求める可能性も検討していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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