メガネほどの大きさで限られた機能の「Vuzix Blade」のようなスマートメガネや、もっと大きくて高価な「Magic Leap」のようなヘッドセットは有望だが、軽量な拡張現実(AR)メガネはまだ実現していない。2019年に登場するnrealの折りたためる複合現実(MR)メガネは、サングラスほどの大きさでスマートフォンに接続して使用し、そうしたギャップを埋めてくれる可能性がある。
筆者らが2019年にデモを見る機会を得た「nreal light」は、Magic Leapや「HoloLens」の妥当な機能縮小版といった感じだ。nreal lightは、かつては外付けのプロセッサーユニットが付属していたが、Qualcomm製「Snapdragon 855」を搭載した承認済みスマートフォンにUSB-Cで接続するようになった。ゲーミングスマートフォン「Black Shark 2」が、nrealのスマートメガネと連携する初めてのスマートフォンだ。
nreal lightの「Consumer Kit」は499ドル(約5万4500円)で発売される。Consumer Kitに含まれるのはnreal lightだけだ。「Developer Kit」(1199ドル:約13万1000円)にはnreal lightのほか、片手で持てる3自由度のコントローラー1個とコンピューティングパックが付いてくる。コントローラーは、物を差し示したり操作したりできるが、Magic Leapのコントローラーのように空間で動きを正確に追跡してるわけではない。Developer Kitは9月に提供開始予定で、Consumer Kitは2019年内に数量限定で提供予定だ。nreal lightの一般提供は2020年を予定している。
nreal lightは、現実世界に重ねられた3D画像を表示するデュアルディスプレイを搭載し、大きさを考えると驚くほどよい働きをする。だが、HoloLensやMagic Leapのハードウェアが提供してくれる肝心なものがいくつか欠けている。前面カメラに本格的な深度センサーが搭載されていないため、動き回ったりもっと高度なコントローラーを使用したりすることはまだできない。とはいえ、その3D機能は、他の小型で低機能のスマートメガネより一段上だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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