フィリップス・ジャパンは5月29日、2018年9月18日に発表した「Heart safe city」の構想について、本格始動したと発表した。また、救援アプリに連動したSOSボタンを近日発売する予定。
Heart safe cityでは、AEDの適正配置、ファーストレスポンダー(救急隊に引き継ぐまで適切に応急手当ができる救護者)の育成サポート、行政や自治体との体制づくりを推進し、日本の社会復帰率「世界一」を目指す。
同社によると、日本における心肺停止からの社会復帰率は著しく低く、世界の最善事例であるシアトルやコペンハーゲンと比較すると大きな差があるという。社会復帰率を改善するためには、AEDの適正配置に加え、その場に居合わせる人がAEDの操作方法を理解と、救命のために一歩を踏み出せるかどうかにかかっている。
同社は、IoT技術と救援アプリの連動により、より広範囲において必要な人へと10秒強で一斉に通知できるSOSボタンを発売。これにより、人がたくさん集まるような大規模イベントの救護体制をはじめ、各組織における自助・共助を強化した体制作りが可能になるとしている。
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