富士ソフトは12月6日、フィリップス・ジャパンと協業し、ヘルステック業界へMicrosoftが提供するMixed Reality(複合現実) 端末「HoloLens」を活用するソリューションを展開すると発表した。同取り組みによって、医療現場での業務の効率化と働き方改革への貢献を目指すという。
同社によると昨今、医療や建設業など多くの業界において、ファーストラインワーカー(第一線の従事者)の業務課題解決と生産の効率化への働き方改革が大きな課題になっているという。特に医療関連の業界では、ヘルスケアにITを活用するヘルステックへの取り組みが進められている。
同社ではこれまでも、業種・業界に関わらず、さまざまな業務の効率化や高度化、働き方改革を支援してきたが、最先端テクノロジーである「HoloLens」の活用にも取り組み、これまで見えなかった情報を可視化することで、さらに一歩進んだ業務改革を支援する。
今回の協業では、フィリップスが2019年5月に開設予定の「Philips Co-Creation Center」での使用開始を目指し、「HoloLens」を活用するヘルステックソリューションの取り組みを進める。
同サービスは、大型医療機器を導入する際に、「HoloLens」で配置空間に実スケールのイメージを表示させ、空間(室内)イメージの共有を実現するものとなる。配置した機器の動作イメージをアニメーションで確認でき、データ出力機能により施設設計の時間短縮も可能。
将来的には、利用可能な医療機器の拡充や医療機器のトレーニング、医療機器のマニュアルとしての活用など、多方面への展開を目指す。
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