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米国の禁輸措置に「できるだけ早く解決策見いだす」--ファーウェイ「P30シリーズ」国内発表

山川晶之 (編集部)2019年05月21日 16時25分
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 ファーウェイ・ジャパンは5月21日、新型スマートフォン「P30シリーズ」として、フラッグシップモデル「P30 Pro」、ハイエンドモデル「P30」、エントリーモデル「P30 lite」の3種類を発表した。価格は、P30が7万7880円(税抜)、P30 Liteが3万2880円(税抜)。P30 Proについては、価格や販売方法については明言しなかったが、日本ではNTTドコモがすでに取り扱いを発表している。価格は、8万9424円(税込)だ。

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 ファーウェイは、米国による同社への禁輸措置により、Intel、Qualcommなど米企業がファーウェイへの出荷を停止する動きが出てきている。また、20日にはグーグルがAndroidのサポート停止を検討するという報道もあり、ファーウェイ包囲網が広がりつつある。

 ファーウェイデバイス日本・韓国リージョンプレジデントの呉波氏は会見の終盤、「われわれは、米国商務省産業安全保障局(BIS)の決定に反対する。これは誰の利益にもならない。ファーウェイと業務提携している米国の企業に巨額な経済損失をもたらし、数万人の雇用に影響、さらにはグローバルのサプライチェーンとの信頼性を損なうもの。ファーウェイはできるだけはやく解決策、救済策を見出し、すぐに影響を減らしていく」としたほか、「Androidは、スマートフォンのOSとして常にオープンソースであり、当社は重要な参加者としてAndroidの成長に貢献してきた。ユーザーや産業にとって有益なAndroidエコシステムを発展させていく」と発言。

 さらに、「販売済み、販売中のスマートフォン、タブレット端末については、今後も継続的なセキュリティアップデート、およびアフターサーポートを提供する。消費者の皆様は安心して購入してほしい。ファーウェイはユーザーのためにより優れたサービスを提供できるよう、今後も安全で持続的なエコシステムの構築に力をそそぐ」と、既存端末のサポートにも言及した。

「LEICAクアッドカメラ」を搭載したP30 Pro

 Pシリーズはファーウェイのメインモデル。特にカメラ性能に注力しており、前モデルの「P20 Pro」では、メインカメラに4000万画素の1/1.7インチセンサーを搭載した「LEICAトリプルカメラ」を採用し、高い評価を得ている。

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左から、P30 lite、P30、P30 Pro

 今回、P30 Proのカメラには「LEICAクアッドカメラ」を搭載。2000万画素の超広角カメラ(16mm相当)、4000万画素のメインカメラ、800万画素のペリスコープ式5倍ズームに加え、距離を計測するTOFセンサーを搭載。デジタルズームでは、光学50倍相当まで拡大できる。さらに、TOFカメラを使うことで正確なボケ味を実現。他のアパーチャ機能ではつぶれてしまう髪の毛の先端も綺麗に描き分けることができるという。TOFセンサーは、GoogleのAR Coreにも適用でき、リアルなAR体験を実現する。

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デジタルズームは50倍まで利用可能に

 標準カメラに搭載された4000万画素のイメージセンサーは、通常のRGGB配列ではなくRYYB配列(光の三原色のうち緑を黄色に置き換える)を新規開発。イエローフィルターで、赤と緑の両方の光を取り込むことができ、精密なISPアルゴリズムにより、40%以上多くの光量を取り込めるとしている。センサーサイズは、iPhoneやGalaxyよりも125%大きい1/1.7インチを採用する。

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RYYB配列のセンサーを新規開発

 これにより、ISO409600というデジタル一眼クラスの超高感度性能を獲得。長時間露光なしでも1ルクスの明るさを写すことができるほか、夜景モードを使うことで手持ちでもオーロラの撮影が可能だと強調する。また、デジタル一眼で長時間撮影したような流れる滝を撮影できる「シルキーウォーターモード」、2.5cmまで寄れるマクロモード、逆光でも人物撮影を可能にする「AI HDR+」機能を搭載する。さらに、「デュアルビュービデオ」で広角と望遠側で同時撮影が可能なほか、強力な手振れ補正機能も搭載しており、動画をブレなく撮影することも可能だ。

 ディスプレイ内指紋センサーを搭載した約6.47インチ有機ELパネルを採用。水滴模様のノッチには、約3200万画素のインカメラが内蔵されている。SoCは、ファーウェイ傘下のHiSiliconが手掛けるKirin 980(2.6GHz×2、1.92GHz×2、1.8GHz×4のオクタコア構成)、RAMは6GB、ストレージは128GB、外部ストレージとしてNMカードの装着も可能だ。OSは、Android 9を搭載する。ボディサイズは158mm×73mm×8.6mm、重さは約192g。防水・防塵性能はIPX8/IP6X。バッテリーは4100mAh、40Wの急速充電にも対応する。

SIMフリーモデルも販売される「P30」と「P30 Lite」

 P30もカメラ機能が強化され、1600万画素の超広角カメラ、4000万画素のメインカメラ、800万画素の3倍ズームとトリプルカメラを搭載。約3200万画素のインカメラも内蔵されている。メインカメラのセンサーはP30 Proと同じRYYB配列のイメージセンサーとなっており、ISO204800までの高感度撮影に対応する。P30 Proのカメラ機能を引き継いでおり、夜景モード、シルキーウォーターモード、AI HDR+撮影、広角と望遠カメラで同時撮影できる「デュアルビュービデオ撮影」などをサポートする。

 ディスプレイは、6.1インチの有機ELパネルを採用。SoCはKirin 980、RAMは6GB、ストレージは128GB、外部ストレージとしてNMカードの装着も可能だ。OSは、Android 9を搭載する。ボディサイズは、149.1mm×71.36mm×7.57mmとP30シリーズの中では一番コンパクト。重さは約165g。バッテリー容量は約3650mAhで、22.5Wの急速充電に対応する。通信方式は、FDD LTEがB1/2/3/4/5/6/7/8/9/12/17/18/19/20/26/28、TDD LTEがB34/38/39/40/41。キャリアアグリゲーションやauVoLTEに対応する。

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P30に搭載されているカメラ

 P30 liteは、エントリーモデルながらトリプルカメラを搭載。200万画素の被写界深度カメラ、800万画素の超広角カメラ、2400万画素のメインカメラを搭載する。被写界深度カメラを使った自然なボケ味が撮影できるほか、上位モデルと同じく夜景モードに対応。インカメラは2400万画素でビューティー補正機能も利用可能だ。

 6.15インチディスプレイを備え、SoCにはKirin 710(2.2GHz×4、1.7GHz×4のオクタコア)、RAMは4GB、ストレージは64GB、microSDスロットを搭載。ボディサイズは72.7mm×152.9mm×7.4mm 、重さは約159g。バッテリー容量は3340mAh、18Wの急速充電に対応する。対応通信方式は、FDD LTEがB1/3/5/7/8/18/19/26/28、TDD LTEがB41となる。こちらも、キャリアアグリゲーションやauVoLTEに対応する。

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エントリーモデルでは珍しいトリプルカメラ構成

 両モデルとも各MVNOで取り扱うほかSIMフリーモデルも販売。ヨドバシカメラやビックカメラ、ヤマダ電機といった家電量販店や、アマゾンやひかりTVショッピング、NTT-X StoreなどECサイトでも販売する。

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