自動運転トラックは物流業界を変革する可能性を秘めている。そして、米連邦政府までもが、現在初期段階にある自動運転トラックがどれだけうまく機能するのかを見極めようとしている。
米国郵政公社(USPS)は、自動運転トラックで郵便物を輸送する2週間のパイロットプログラムを開始する予定だ。USPSはTuSimpleのトラックを使用する。TuSimpleは初の商業的な自動運転セミトレーラーの発売を目指しているスタートアップだ。
このパイロットプログラムでは、USPSのトレーラーをけん引してアリゾナ州フェニックスとテキサス州ダラスの間を5往復する。片道1000マイル(約1600km)以上の距離だ。トラックは州間高速道路のI-10、I-20、I-30を走行する。パイロットプログラムは昼夜を通して実施される。自動運転車を使用するほかの多くの自動運転パイロットプログラムと同様、トラックを監視し、必要に応じて自分で運転する安全技術者兼運転手が乗車する。
TuSimpleによると、自動運転トラックはまさにこの種の輸送業務のために作られたものだという。所要時間は各22時間で、折り返し準備の時間が短いため、通常なら、2人の運転手が交代で運転し、非常に狭い空間を共有する必要がある。自動運転車を使用すれば、ほぼ丸1日続く1回の乗務中、同乗者のムスクの匂いをずっと嗅がなくてもよくなる。これは利点であるように思える。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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