Facebookは、ユーザーが友達に送金できる独自の仮想通貨を作り出すことに、また少し近づいた可能性がある。
Facebookは、決済とブロックチェーンに注力する会社をスイスで設立したと報じられている。ブロックチェーンは、ビットコインなどの仮想通貨を支える技術だ。
スイスのメディアHandelszeitungによると、Facebookの仮想通貨は米ドルに紐づけられるため、2017年に暴落が始まったビットコインと異なり、安定性を保てる可能性があるという。
Handelszeitungは、Facebookが数週間前にスイスのジュネーブでLibra Networksを設立したと報じた。Libraは、デジタル通貨を目指すFacebookの社内プロジェクト名だという。
この報道によると、Libra NetworksはアイルランドにあるFacebook Global Holdings IIの傘下に置かれ、決済、ブロックチェーン、アナリティクス、ビッグデータ、ID管理といった通貨関連分野向けのソフトウェアおよびハードウェアを開発することに注力するという。
今回の記事は、The New York Times(NYT)による2月の報道に続くものだ。NYTは、Facebookが50人体制のチームを設置し、Facebook全体および傘下のWhatsApp上で利用できる仮想通貨に取り組んでいると報じた。
この時、Facebookは通貨の計画についてコメントを控えたが、ブロックチェーンシステムに取り組んでいることは認め、以下のように述べていた。
「他の多くの企業と同様に、Facebookはブロックチェーン技術の能力を活用する方法を模索している。今回新たに結成した小規模なチームは、多数の異なる応用分野を調査する予定だ」(Facebook)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス