NTTドコモは2019年5月16日に新サービス・新商品の発表会を実施。夏商戦に向けたスマートフォン新機種などを発表するとともに、新しいスマートフォン購入サポートプログラムを発表した。
代表取締役社長の吉澤和弘氏は冒頭、6月1日に提供開始を予定している新料金プラン「ギガホ」「ギガライト」に言及。これらの料金プランは、いずれも端末の購入を条件としない分離プランを採用していることから、「基本割引きなしで端末を購入してもらうことになるので、顧客のニーズにマッチした価値ある商品をしっかり揃えることが大切」と話し、スマートフォン10機種、フィーチャーフォン2機種、Wi-Fiルーター1機種の合計13機種を紹介した。
中でも吉澤氏が、分離プランの導入によって「重要になる」と話したのが、従来の「docomo with」向けに近い位置付けとなるスタンダードモデル。スタンダードモデル初となるソニーモバイルコミュニケーションズ製の「Xperia Ace」や、グーグルの「Pixel 3a」など4機種のラインアップが公表されており、いずれもNTTドコモのオンラインショップで3〜4万円程度で提供されるという。
一方で、吉澤氏は「5G時代を見据えてハイスペックモデルも当然大事にする」とし、ソニーモバイル製の「Xperia 1」や、シャープ製の「AQUOS R3」な、どハイエンドスマートフォン5機種を発表。さらに東京五輪特別モデルとして、サムスン電子製の「Galaxy S10+ Olympic Games Edition」も、オンラインショップ限定で1万台を販売することを明らかにした。
分離プランの導入によって、端末価格が買いづらくなるという声が多く挙がっていることから、吉澤氏は新料金プラン導入後の対策についても説明。現在では4割以上の人が、端末購入後36ヵ月以上経過してから機種変更する傾向にあることから、12ヵ月、24ヵ月に加え、新たに36ヵ月の割賦払いを導入するとしている。
一方で、ハイエンドモデルを2、3年で機種変更するユーザーも多く存在することから、吉澤氏は新たに端末購入をサポートする「スマホおかえしプログラム」を提供することを明らかにした。これはスマートフォンを36回払いで購入し、都合のいいタイミングで返却することで、最大12ヵ月分の割賦残債の支払いが不要になるというものだ。
他社の端末購入プログラムとの大きな違いは、機種変更を条件としておらず、回線契約に紐づいてないこと。それゆえ契約時はNTTドコモの回線契約が必要になるが、回線を解約した後もプログラムの継続ができるとのこと。なおスマホおかえしプログラムは、主としてハイエンドスマートフォンの購入時に適用されるもので、対象機種は今回発表されたスマートフォンの中ではハイエンドモデル6機種に限られる。
さらに吉澤氏は、新機種のうち5機種が理論値で下り最大1576Mbpsに達するなど国内最速の通信速度を実現したことや、「あんしんパック」のリニューアルによってスマートフォンだけでなく、家庭内のデジタル機器もサポートできる仕組みを整えたことなども明らかにした。その上で「NTTドコモならではの充実で快適な利用を提供する」と吉澤氏は話し、同社でスマートフォンを利用するメリットをアピールしていた。
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