フレキシブルな画面を搭載するデバイスはサムスンの「Galaxy Fold」だけではない。レノボが「ThinkPad X1」シリーズに加わる折りたたみ式デバイスのプロトタイプのデモを短時間披露した。これにより、折りたたみ式スマートフォンの設計思想をより大型のスクリーンとより強力なハードウェアに適用するとどうなるのかが明らかになった。
今回のケースでは、その大型スクリーンはアスペクト比4:3、13インチのOLED 2Kディスプレイだ。完全に開くと、大型の「Windows」タブレットや「iPad Pro」のように見える。折った状態では、上半分が9.6インチのスクリーン、下半分がそれと同サイズのオンスクリーンキーボードになる。
初期段階とはいえ非常に機能的なプロトタイプを使った実機デモで、われわれはこのデバイス(正式名称は未定)のさまざまな利用方法を目の当たりにした。
本体を曲げてクラムシェルの形状にすると、オンスクリーンキーボードはわれわれがこれまでに試したほかの同種のキーボードと同じくらい良好に機能した。つまり、機能的だが、ある程度の練習が必要である。レノボは、Bluetoothで接続するコンパクトなコンパニオンキーボードを発売する予定だ。これにより、画面を13インチのフルサイズまで広げてキックスタンドで固定し、物理的なキーボードと一緒に使えるようになる。小型のオールインワンデスクトップのようなものだ。
このデバイスのターゲットユーザーはどのような層だろうか。レノボは出張の多い人や企業幹部、そして、クールな新製品を真っ先に手に入れたいテクノロジー愛好家に向けてX1を売り込む予定だ。
X1のいくつかの部分は確かにノートPCにとても似ているように思える。X1はIRウェブカメラ、2基のUSB-Cポート、ワコムのスタイラスを備える。Intel/Windowsプラットフォーム上で動作するが、CPUやWindowsのバージョンは未定だ。
価格や正式名称は不明で、発売日についても、2020年中ということしか明かされていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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