筆者が顔に装着しているのは、ファンキーなワイドレンズメガネだ。しかし、そのメガネを通して見えるのは、大型のスクリーンである。そばにあるサムスン製スマートフォンの画面が映し出されている。これはコンピューターモニターサイズのデスクトップともいえる。筆者はスマートフォンをトラックパッドのように使い、ウェブブラウザーを開いて記事を読んでみた。キーボードを使って、このメガネについての記事を提出したらどうなるだろうか。このエプソンの新しいスマートメガネはUSB-Cで接続されるセカンドスクリーンであり、スマートフォンからアプリを実行することができる。
Qualcommは「Snapdragon」プロセッサー搭載スマートフォンで、USB-C接続の仮想現実(VR)や拡張現実(AR)ヘッドセットのサポートを開始している。エプソンの「Moverio BT-30C」はまさにそれに該当するヘッドセットだ。必要だが不格好な「Android」搭載パックを備えていた従来のエプソン製スマートメガネと異なり(同社はいくつものスマートメガネを発表してきた)、Moverio BT-30Cは「Snapdragon 845」または「Snapdragon 855」を搭載するスマートフォン経由で実行できる。そのため、これまでのスマートメガネよりも軽量で、499ドル(約5万5000円)とより低価格だ。
Moverio BT-30Cは鮮明で驚くほど明るいディスプレイを両眼に表示する。ディスプレイは視野のかなりの部分を満たし、映画の視聴やアプリの利用、字幕の再生に使える。エプソンはすでにロンドンのナショナルシアターと提携して、ライブショーで字幕を提供している。
宙に浮かぶディスプレイの周りには現実の世界も見えるが、付属のクリップオン式シェードを装着すれば、プライベートビューイングルームの雰囲気を作り出すことができる。スクリーンのスペックは解像度が1280×720、視野角が23度なので、細部を確認するのは困難だが、解像度は実際のスペックよりも鮮明だと感じた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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