最近、ある男子高校生に気になる言葉を聞いた。「SkypeやカカオトークのIDを便利に使っている同級生がいる」というのだ。
Skypeはマイクロソフトが提供するインターネット電話サービスであり、カカオトークはカカオが提供するスマートフォン向け無料通話・メッセンジャーアプリだ。特にSkypeは仕事上のウェブ会議などで利用している人も多いだろう。
10代の若者たちは、Skypeやカカオトークをどのように利用してるのだろうか。実態とリスクについて見ていきたい。
以前当連載で、LINE交換掲示板で出会っている10代の実態をご紹介したことがある。今でもTwitterなどでQRコードを公開している中高生は多いが、一方で別のツールを利用する子も出てきているようだ。
男子高生の友達いわく、「出会いはほしいけど、LINEは教えたくない」と言う。「クラスLINEとかあるし、LINEは1つ。掲示板とかTwitterでQRコードを公開しているやつがいるけど、正直ありえない」。
LINEのQRコードを公開すると、友だち追加が可能となる。18歳未満のユーザーはID検索などができないため、友だちとはQRコードやふるふるなどでつながることとなる。そのうち、知らない相手とつながる場合に便利に使えるのがQRコードだ。
Twitterは複垢、裏垢などがあるので問題ないが、基本1つしか持てないLINEは公開してしまって友だちに見つかるのも怖いし、知らない人が自分とつながった状態となると個人情報などが筒抜けになりそうで不安というわけだ。
LINEは広く普及し、10代においてかつてのメールアドレスのように使われている。家族やクラスメイト、教員などとつながることも多く、プライベート空間のような場となっている。不特定多数に公開するには向かないツールとなってきているのだ。
そこで活躍するのが、カカオトークIDやSkypeIDだ。出会い系アプリやTwitterなどでは、不特定多数と知り合うことができる。しかし、多くの出会い系アプリやTwitterでは通話はできない。そこで連絡先として交換するために、カカオトークやSkypeを用意しておくという。プライベートでは利用せず、出会い専用に利用するアカウントというわけだ。
どちらもメッセージやチャットができるサービスというのがポイントだ。やり取りをして相手に興味を持ったり、問題がなさそうだったら、通話に移行できるのだ。特にカカオトークは、LINEに似た使い方ができて便利だという。
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