米国時間4月22日に開催された「Tesla Autonomy Investor Day」では、Teslaの幾分新しい(Musk氏によると、1年半前に開発段階を脱したという)「Full Self-Driving」(完全自動運転)チップとそれが組み込まれたシステムについて紹介された。最高経営責任者(CEO)のElon Musk氏はこのチップの設計を賞賛し、NVIDIAの「Drive Xavier」システムと比較した。NVIDIAはそれを快く思っていないようだ。
NVIDIAは23日のブログ記事で、Musk氏のコメントを不正確で、ことによると少し不公平であると評した。NVIDIAが言及しているのは、デュアルチップのTeslaシステムが144TOPS(毎秒144兆回の演算を行う)の性能を備えていると主張したMusk氏のコメントだ。これはDrive Xavierを大きく上回るとMusk氏は述べた。またXavierの性能について、Teslaは誤って21TOPSだと説明したが、実際には30TOPSだとしている。
Drive Xavierは完全自律走行車ではなく高度な運転支援システムを支援するために設計されたシングルチップシステムだとNVIDIAは指摘している。さらに、デュアルチップの「Drive AGX Pegasus」システムの方が比較対象としてより適切だと述べた。同社によると、このシステムは320TOPSの性能を備えるという。
米CNETはNVIDIAにコメントを求めたが回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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