パイオニアは4月15日、カロッツェリアブランドのカーナビゲーションシステム「楽ナビ」にHD解像度モニターを採用し、高画質化した新モデル6機種を発表した。あわせて、ドライブレコーダー7機種もラインアップし、本格参入をアピールした。
楽ナビは、LS(ラージサイズ)メインユニットタイプ「AVIC-RL910/RL710」、200mmワイドメインユニットタイプ「AVIC-RW910/RW710」、2D(180mm)メインユニットタイプ「AVIC-RZ910/RZ710」の6機種をラインナップし、フルモデルチェンジを果たした。
全機種に「HDパネル」を採用し、2018年モデルに比べ2.4倍の高解像度を実現。広視野角のIPS液晶とあわせ「カロッツェリア史上最高画質」を実現したという。
インターフェースは、よく使う検索機能をHOMEメニューに配置する「ショートカット機能」や、今使えるAVソースを迷わず選択できる「アクティブセレクター」など、デザイン性と操作性を両立した「おすすめモード」と、タッチ操作のみのHOMEメニューを採用し、優れた視認性とシンプルな操作を重視した「カンタンモード」の2つを用意。「AVリストキー」や「モード切り換え」、「ビュー切り換え」など、使いやすい操作キーも備える。
HD解像度にあわせ、自車位置マーク、各種ロゴマーク、信号機マークなどはデザインデータを一新。「6軸3Dハイブリッドセンサー」の採用により、GPS、みちびき、グロナス、SBASに対応することで高い自車位置精度を実現したという。
DVD、CD、TV、Bluetooth、SDメモリーカード、USBメモリー、Phone/iPod、HDMI機器などのメディアやデバイスとの接続が可能。映像はフルHD解像度、音楽はハイレゾ音源(ダウンサンプリング再生)にまで対応する。
AVIC-RL910/RW910/RZ910は最大3年分、AVIC-RL710/RW710/RZ710は最大1年分(いずれも年2回配信)の最新データバージョンアップに対応。AVIC-RL910/RW910/RZ910のみ、MapFanスマートメンバーズへ新規入会すると、最新データバージョンアップ期間が、3年から4年(2023年4月末まで)に延長する「最新データバージョンアップ1年延長キャンペーン」を9月30日まで実施する。
ドライブレコーダーは、2カメラタイプの「VREC-DZ700DLC/DZ700DSC/DS500DC」と、1カメラタイプの「VREC-DZ600C/DZ600/DZ200/DH200」の7機種をラインアップした。
全機種に、ソニー製のCMOSセンサー「STARVIS(スタービス)」を採用。従来モデルに比べ、100分の1以下の光量でも撮影ができる「ナイトサイト」により、夜間走行時の車のナンバープレートや街灯のない駐車場での周辺状況など、暗闇でも鮮明に録画できる。カメラは約200万画素のフルHDタイプで、明暗差の激しい状況でも鮮明な撮影が可能な「WDR」機能を備える。
VREC-DZ700DLC/DZ700DSC/DZ600Cには、車のバッテリーを使って駐車中の車を24時間365日監視する「駐車監視機能(セキュリティモード)」も搭載。衝撃を検知した時だけ起動して撮影するため、バッテリーの負荷を軽減し、長時間の監視が可能だ。
2カメラタイプは、前方走行映像に加え、後方からのあおり運転などの危険行為も逃さず記録できる「ダブルレコーディング機能」に対応。広範囲で録画できる対角視野角を確保して、死角を小さくすることで、走行時や駐車監視時の安心、安全を実現する。
パイオニア販売 代表取締役社長の蒲生宣親氏は「ドライブレコーダー市場はここ数年で急拡大してきた。この普及により、安心に対するドライバーの意識は一変したと言えるだろう。カロッツェリアは、この市場においても新価値を提案していきたい。今回ラインアップを拡充し、本格参入をする」と意気込みを話した。
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