Facebookは今回、政府が国民を監視する未来を描いたジョージ・オーウェルの小説『一九八四年』をいささか意識しすぎたのかもしれない。
Facebookは手違いにより、仮想現実(VR)ヘッドセット「Oculus Quest」「Oculus Rift S」に同梱される「Touch」コントローラーに、いくつかの奇妙な文を印刷した。メッセージは「This Space For Rent(このスペースは貸し出し用)」「The Masons Were Here(メイソン家がここにいた)」というものだ。いくつかの開発者キットは、「Big Brother is Watching(政府が監視している)」「Hi iFixit! We See You!(やあiFixit! 君たちを見ているよ!)」という文言とともに出荷された。
Oculusの共同創設者であるNate Mitchell氏は、米国時間4月12日にこうツイートした。「残念ながら、試作品向けの『イースターエッグ』ラベルが、Touchコントローラー数万台の内部ハードウェアに誤って貼られた」。同氏はさらに、メッセージは不適切で、取り除かれるべきだったと述べた。
「ハードウェアの整合性や機能性は損なわれていない。社内プロセスを修正したため、これが再発することはない」(同氏)。
Facebookの担当者であるJohanna Peace氏はメールでこう述べた。「これらのメッセージは、近々発売される(Oculus)QuestおよびRift S用Touchコントローラーの内部にあった。この後のハードウェアからはメッセージをすでに取り除いたが、春にOculus QuestとOculus Rift Sを出荷する時には、一般向けの数万台にこれらのメッセージが含まれている」。
Facebookは今回発生した件についてあらゆる点を確認し、プロセスを全面的に調査して改善できる点を洗い出したという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス