内部告発サイト「WikiLeaks」は、創設者であるJulian Assange氏のインターネット接続がエクアドルによって切断されたと、10月18日付のツイートで訴えた。同氏はエクアドルの在ロンドン大使館に身を寄せている。
WikiLeaksは前日の17日、Assange氏のインターネットが「ある国家」によって切断されたと謎めいたツイートを投稿していた。その際、これを受けて「適切な緊急時対応策を開始した」と述べているが、対応策の内容について詳しいことは明らかにしていない。WikiLeaksはさらにその後、問題の国家がエクアドルであることを「確認」したとツイートした。
Julian Assange's internet link has been intentionally severed by a state party. We have activated the appropriate contingency plans.
— WikiLeaks (@wikileaks) 2016年10月17日
Julian Assange氏のインターネット接続が、ある国家によって意図的に切断されたため、われわれは適切な緊急時対応策を開始した。
We can confirm Ecuador cut off Assange's internet access Saturday, 5pm GMT, shortly after publication of Clinton's Goldman Sachs speechs.
— WikiLeaks (@wikileaks) 2016年10月17日
Assange氏のインターネット接続が、エクアドルによってグリニッジ標準時(GMT)の10月15日午後5時に切断されたことを確認した。Hillary Clinton氏がGoldman Sachsで行った講演に関する情報を公開した直後のことだ。
WikiLeaksの創設者として物議を醸しているAssange氏は、4年以上前からロンドンのエクアドル大使館で生活している。これは、スウェーデン経由で米国に送還され、スパイ容疑で告発されるのを避けるためだ。Assange氏は現在、Googleや米国の大統領選挙に関する大量の文書を公開すると予告し、それを実行に移している最中だ。
Assange氏は10月4日の記者会見で、WikiLeaksの創設10周年を記念して、新たな文書を10週間にわたって公開すると表明していた。WikiLeaksは15日付のツイートにおいて、米民主党の大統領候補Hillary Clinton氏がGoldman Sachsのために有料で行った講演内容の全文を公開したと述べている。
WikiLeaksがツイートで報告したインターネット接続の切断が、Assange氏のみを対象としたものなのか、あるいは大使館全体に影響を及ぼすものだったのかは不明だ。
この件についてWikiLeaksにコメントを求めたが、回答は得られていない。在英エクアドル大使館もこの件についてコメントを拒否しているが、公表すべき情報があれば大使館のウェブサイトに掲載すると述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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