SlackとMicrosoftはグループチャットの分野で直接競合している。しかし、Slackが自社のユーザーを、広く使われているMicrosoftの「Office」アプリケーションスイートから遠ざけておけばいいというわけではない。
Slackプラットフォーム担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのBrian Elliott氏は、「当社の顧客は『Office 365』スイートとの連携改善を求めていた」と述べている。
Slackは米国時間4月9日、そうしたユーザーの要求に応える計画について概要を示した。同社はユーザーに対し、「Outlook」および「OneDrive」に接続する専用のSlackアドインを提供することで、カレンダーのチェックやメールの添付ファイルの共有をよりシームレスにできるようにする。
Slackは、Slack版「Outlook Calendar」アプリをリリースして、ユーザーが会議の参加依頼に応えたり、スケジュール設定の重複があれば通知を受けたり、Outlookを通じてスケジュール設定された「Skype for Business」「Cisco WebEx」「ZOOM」の会議へのリンクを確認したりできるようにした。ユーザーはこのアプリにより、OutlookカレンダーとSlackのステータスを自動で同期できるようになる。Outlookのアドインにより、Outlookの受信トレイにあるメールをSlackのチャンネルやダイレクトメッセージに直接転送することも可能になる。
Slackはまた、Slack版OneDriveアプリをアップデートして、OneDriveに保存されたファイルの共有や共同作業をしやすくする。さらに、Slack内で共有された「PowerPoint」プレゼンテーションや「Word」文書などのOfficeファイルは、それぞれのアプリケーションを起動することなく、Slackの中でプレビューできるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」