家ならば、自身ががんばれば片付く問題も、オフィスや会社全体でとなると、がんばるだけでは済まない。こと、整理整頓に至っては、一人がどれほど完璧にファイリングしていても、どのように整理するのか、検索するのか、利用した後どうするのか、新しい書類はどのように処理するのかなどを系統立てて皆が共有していなければ、ファイリングの意味がなくなる。その際、ゼロからルールを作るのではなく、整理整頓のプロが試行錯誤を積み重ねた結果、提供している方法を取り入れるのが最も早い。
本書では、まずは個人レベルで取り組める片付けかた、整理整頓を習慣化するコツなどについて述べられている。なぜ整理しておくのか、仕事に取り組む姿勢と責任についても語られるなど、オフィスにいるからには、組織で働くからには、意識しておくべき基本的な心構えにまで触れられている点が重要だ。
個人からチーム、チームから部署、部署から組織全体へと、一貫したファイリングシステムを構築することで、いかに効率が上がることか(システムとはこの場合ITのことのみを指すわけではない)。雑然とした中から、必要なものを探しだすための余計な労力、時間、コストを考えれば、すぐにも取り組むべきことだ。
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