Amazonの人工知能(AI)搭載デジタルアシスタント「Alexa」のスキルに、医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(HIPAA)に準拠した医療サービスが加わる。Amazonは米国時間4月4日、医療サービスを提供している6つの組織と提携し、ユーザーが健康に関するさまざまな質問をしてデジタルアシスタントに助言を求める一連のAlexaスキルを提供すると発表した。
新しいスキルは米国内の招待制プログラムの一環で、Amazonによると、HIPAAの適用を受ける厳選された対象事業者とビジネスパートナーだけが医療関連サービス用の特殊スキルを作成できるという。Amazon側では、HIPAAに準拠したスキル構築環境を提供する。Amazonは間違いなく、この環境を利用して、そのうちに医療関連スキルをもっと増やすだろう。
4日に発表された新たなスキルは、薬剤給付管理会社による「Express Scripts」、医療保険大手のCignaが医療サービスの顧客に提供する健康促進プログラム「Cigna Health Today」、ボストン小児病院が運営する子どもの術後回復プログラム「My Children's Enhanced Recovery After Surgery(ERAS)」、Providence St. Joseph HealthとAtrium Healthがそれぞれ提供する2つの急病診療所案内サービス、Livongoが提供する糖尿病患者向けの血糖値監視サービスだ。
Amazonによる医療分野への取り組みはこれだけではない。同社は2018年6月、処方薬をあらかじめ小分けにして患者に届けるオンライン薬局を手掛ける新興企業、PillPackの買収を発表した。その後しばらくして、米国の患者は医療貯蓄口座(HSA)や医療費支出口座(FSA)のカードを使って、Amazonで処方薬の代金を支払えるようになった。
AmazonがBerkshire HathawayとJP Morgan Chaseの最高経営責任者(CEO)らと連携して立ち上げたヘルスケアベンチャー「Haven」は、医療費削減につながる新技術の開発に取り組んでいる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス