そして話題は、最終回となる「真剣遊戯編」に。ドリームキャストの発売を控えたセガのビルに向けて、何者かがミサイルを発射。せがた三四郎がビルの上から飛び込み、直撃寸前で防いだうえ、軌道を変え宇宙で散るという内容となっている。
安藤氏からは「このストーリーでよくよく考えると、ミサイルを放置してドリームキャストの発売を延期に追いやった方が、セガサターンもせがた三四郎も延命できたかもしれない。損得でいえば得なのだが、せがた三四郎はその選択をとらない。たとえ自分やセガサターンを追いやってしまうドリームキャストの登場であっても、ユーザーのゲーム愛と正義のために、自らを犠牲にしてまでも、これを守るという行動をとる。皮肉で悲しいけれど、最高にかっこいい最終回。せがた三四郎は、今の人にとっても生き方を教えてくれる、最高にかっこいいヒーロー」とコメントを寄せた。
藤岡さんは撮影を振り返り「ぐっとこみ上げてくるものがあった。本当の涙をこぼしていた」と一言。ここまで楽しみながら真剣に取り組んできたスタッフにお別れすると思うと、こみあげくるものがあったと振り返った。撮影ではスタッフも涙を流しながら進めていたとしている。
トークを締めくくる形で、藤岡さんにとってせがた三四郎がどういう存在だったか、という質問に「人生は一回こっきり。アンコールもリハーサルもない。一瞬一瞬に命をかけて、真剣に熱く燃えて生き抜く。これが人生だ、と教えられた。これを体現したのがせがた三四郎。このメッセージを全国の若者たちに伝えられたことは、光栄なひとときだった。今もその心の持ちかた、生き様は全く変わってない。時を大事にしながら、時を刻む。時を失うなという、せがた三四郎が残した多くの教訓は、今でも当時の子どもたちの胸の中には残っているのではないかと、誇りに思っている」と語り、当時のスタッフや関係者に対して尊敬の意を示すとともに、お礼の言葉を述べていた。
ステージの最後には、セガ・インタラクティブのサウンドクリエイターである光吉猛修氏が登場。登壇者とともに、せがた三四郎のテーマである「セガサターン、シロ!」を熱唱。次第に来場者とともに歌う形になり、大きく盛り上がった。
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