多数の死傷者を出したニュージーランドのモスク銃撃事件の実行犯がFacebookを使用して犯行を生配信したことを受け、Facebookは動画を生配信できるユーザーを制限することを検討している。
Facebookは「過去の『コミュニティ規定』違反などの要素に基づいて、生配信できるユーザーを制限しようと模索」しているという。最高執行責任者(COO)のSheryl Sandberg氏が米国時間3月29日のブログ記事で述べた。
ニュージーランドのクライストチャーチで現地時間3月15日、銃を持った男がモスクで礼拝中の人々を襲撃し、銃撃の様子をFacebookで生配信した。Facebookは動画を削除したが、インタ―ネットで動画の拡散は止まらなかった。
Sandberg氏によると、Facebookは攻撃の一部が記録された異なる動画を900件以上発見したという。Facebookは、暴力などが描かれた動画や画像を編集したものについて、フラグを立てる技術の改善に取り組んでおり、ユーザーがそうしたコンテンツを再共有することを防いでいる。暴力的なコンテンツにフラグを立てる作業は、ユーザーの報告に頼っている状況だが、この1週間でレビューのプロセスを変更し、このような動画により迅速に対応しようとしてきたとしている。
Sandberg氏は、「オリジナルのニュージーランド銃撃の動画は生配信されたが、主に人々が再共有したり、編集し直して当社のシステムが動画をブロックするのを難しくしていたために、この動画が拡散したことが分かっている」と説明している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス