米計算機学会(ACM)は米国時間3月27日、人工知能(AI)の分野における功績を称えて、Yoshua Bengio氏、Geoffrey Hinton氏、Yann LeCun氏に2018年の「A.M.チューリング賞(A.M. Turing Award)」を授与すると発表した。チューリング賞は「コンピュータ科学分野のノーベル賞」と称されることもある。
3氏は、ディープニューラルネットワークがコンピューティングにとって重要な要素技術になるまでに、AI分野における概念および工学的なブレークスルーを生み出したと、ACMの声明には記されている。Googleの支援もあり、同賞受賞者は100万ドルの賞金が贈られる。
「人工知能(AI)は今や、すべての科学分野の中で最も成長著しい分野の1つであり、社会において最も話題のテーマである」と、ACMのCherri Pancake会長は声明で述べた。
Bengio氏は、モントリオール大学教授で、Mila(カナダのケベック州にあるAI研究機関)とデータバロリゼーション研究所(IVADO)のサイエンティフィック・ディレクターを務めている。Hinton氏は、Googleのバイスプレジデント兼エンジニアリングフェロー、Vector Instituteのチーフ・サイエンティフィック・アドバイザーを務め、トロント大学教授でもある。LeCun氏は、Facebookのバイスプレジデント兼チーフAIサイエンティストで、ニューヨーク大学の教授も務める。Bengio氏とLeCun氏は、CIFARの「Learning in Machines and Brains」プログラムの共同ディレクターでもある。
チューリング賞は、英国の数学者Alan Turingにちなんで命名された。授賞式は6月15日にサンフランシスコで行われる予定。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」