NTTドコモは3月26日、AIを活用したオンデマンド交通システム「AI運行バス」を、4月1日より全国で提供すると発表した。2020年度末までに100エリアでの導入を目指す。価格は営業区域数とバスの車両台数により異なるが、初期導入費用は50万円、月額利用料は18万円から。
あわせて、2017年9月よりスマートモビリティ推進コンソーシアムの取り組みの一環として、実証実験を行ってきた九州大学伊都キャンパスにおける商用提供も開始する。
AI運行バスは、乗りたい時に行きたい場所まで、自由に移動できるオンデマンド交通システム。リアルタイムに発生する乗降リクエストに対して、AIを使って効率的な車両・ルート(乗り合せる組合せ)をリアルタイムに算出。利用希望者のスマートフォンアプリや電話からの予約をもとに、AIが車両を配車することで、効率的な移動を実現するという。
ドコモは、未来シェアとモビリティサービスプラットフォームの共同検討を2017年3月より開始。これまで、東京都副都心地区、九州大学、兵庫県神戸市、鹿児島県肝付町、神奈川県横浜市、群馬県前橋市などにおける実証実験を通して、リアルタイムに効率的な車両・ルートを導き出すAI配車機能の確立に取り組み、一定の品質・性能を実現できたという。実証実験では延べ9万人の輸送の実績がある。
AI運行バスは移動手段に加えて、商業施設のサービスをMaaSプラットフォームとして統合。交通と商業施設の連携を促し、交通需要の増大や商業施設の売上向上につなげることで、移動の社会課題解決を目指すとしている。
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