Mozillaは「Firefox」ブラウザで、ユーザーがオンラインで遭遇する不便を最小限に抑えようとしている。米国時間3月19日にリリースされた同ブラウザのバージョン66では、デフォルトで自動再生動画を停止し、ページ移動を防ぎ、複数のタブでユーザーが求めるものを検索しやすいようになっている。
「Block Autoplay」機能は、ニュースサイトや、映画やテレビ番組を配信するサイトなどで、自動的に再生が始まる動画をデフォルトで停止する。動画を視聴したい場合は、それをクリックすれば再生が始まる。
元々ミュートで再生されるようになっている動画は停止されないことに注意が必要だ。特定のウェブサイト上での自動再生を有効にするには、コントロールセンターで許可リストを編集する。
Firefox 66では、スクロール体験もより滑らかになる。この新機能により、ページがしっかり固定され、広告や画像がロードされても自分が読んでいる部分を見失うことがない。検索の手順も洗練された。具体的には、ウインドウ内で大量のタブを開くと現れるタブオーバフローメニューから、開いている複数タブを対象にした検索ができる。また、履歴を保存しないプライベートウインドウを開くと、新規タブに検索窓が表示されるようになった。
加えて、最新のFirefoxでは、セキュリティ警告がより理解しやすくなったほか、Microsoftの生体認証機能「Windows Hello」がサポートされた。拡張機能を利用する際の体験も向上している。
音声および動画の自動再生のブロックについては、Googleの「Chrome」が2018年4月に多くのサイトで開始した。同ブラウザはユーザーが許可したり拒否したりするウェブサイトを学習する。使い続けることで、Chromeはリストを更新し、ユーザーがブロックしそうなウェブサイトを予測してブロックするようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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