Amazonは、シード投資やエンジェル投資を求める設立間もない企業と、民間のベンチャーキャピタリストを結びつける新しいプログラムを試験的に開始する。
まだ初期段階にあるこのプログラムは「Amazon Web Services(AWS)Pro-Rata Program」と呼ばれ、初期投資を必要としている投資リスクの高い企業や新興企業と、投資家やベンチャーキャピタリストを結びつけることを狙いとしている。
CNBCの報道によれば、このプログラムに参加している新興企業は、すでに何らかの形でAWSのクラウドテクノロジを利用している企業だという。
Amazonが1月に投資家らに送り、CNBCが確認したという電子メールによると、AWS Pro-Rata Programは、「AWSのエコシステムが提供する投資機会を、ファミリーオフィス(訳注:富裕層の家族の資産を運用および管理する組織)やベンチャーキャピタリストに紹介することを目的とした新しい試験プログラム」だという。
Amazonは新興企業に出資することでよく知られており、これまでに数々の買収を手がけている。だが、このプログラムでAmazonが各案件に直接出資することはない。
Amazonは紹介者の役割に徹し、デューデリジェンスのチェックは投資家自身が行うことになる。出資や配当に関する保証はない。
CNBCによれば、AWS Pro-Rata Programを運営しているのは、カリフォルニアのパロアルトに本拠を置き、新興企業を支援しているベンチャーキャピタルTomorrowVenturesのパートナー兼投資顧問、Brad Holden氏だという。TomorrowVenturesは、Googleの会長で元最高経営責任者(CEO)のEric Schmidt氏が設立した企業だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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