Rivianは、完全電気ピックアップトラックと電気SUVの発売を計画しているスタートアップだ。同社は米国時間2月15日、Amazonが主導する投資ラウンドで7億ドル(約770億円)を調達したと発表した。Rivianは今後も独立した企業として経営するという。しかし、同社が計画しているモデルの生産を開始するのに、この資金が役立つことは間違いない。
Rivianは2018年のロサンゼルス・オートショーで、電気ピックアップトラック「R1T」と電気SUV「R1S」を披露した。R1Tの最大走行距離は「400マイル(約644km)を超える」(購入者がどのバッテリパックを選択するかによって決まる)。R1Tは2020年11月に発売予定で、三菱自動車から買い取ったイリノイ州の工場で生産されるとみられる。R1Sは7シーターの電気SUVで、最大410マイル(約660km)の走行距離を提供する。 2021年初頭に発売予定だ。
Rivianの最高経営責任者(CEO)であるRJ Scaringe氏は、「この投資はRivianと持続可能なモビリティへの移行にとって、重要なマイルストーンだ」と述べた。
Amazonのワールドワイドコンシューマー担当CEOであるJeff Wilke氏は、「われわれは、電気輸送の未来に対するRivianのビジョンに刺激を受けている」と述べた。
R1TとR1Sは高価な高級モデルになるだろう。R1Tの価格は暫定的に6万9000ドル(約760万円)からと設定されている。いずれのモデルもRivian独自の「Skateboard」シャーシの上に搭載される。このシャーシは、中央に配置された大きなバッテリパックと2つの電気モーターを備える。R1TとR1Sを披露してから実際に一般向けに発売するまでの道のりは、依然として長いと言って間違いないだろう。量産は「われわれにとって最大の課題」になるだろうと、Rivianでエンジニアリングを統括するMark Vinnels氏は2018年秋、米CNETに語っていた。
12日の報道では、AmazonだけでなくGeneral MotorsもRivianへの出資を検討していると報じられていたが、15日時点でこれに関する新たな情報はない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」