LINEは3月12日、AIアシスタント「Clova」を搭載するスマートディスプレイ「Clova Desk」を、3月19日に発売すると発表した。
Clova Deskは、2017年に発売した「Clova WAVE」を始めとする、LINEのスマートスピーカー製品群の一つ。2018年6月に開催したLINE CONFERENCE 2018にて発表されていた。従来の製品と異なり、7インチのタッチパネルを搭載したことが特徴だ。画面上には5メガピクセルのカメラを搭載。ビデオ通話などに対応する。また、従来のClova製品群同様、バッテリーを搭載。使用環境によって異なるものの、スタンバイ状態ならば3時間程度の稼働が可能で、場所を選ばずに使用できる。カラーはホワイトとブラックの2種類。価格は2万7540円(税込)で、3月19日11時より、Clova公式サイトにて発売する。
Clova Deskのコンセプトは「Home Signage+Communication」。家の中に散らばるさまざまな製品のリモコンといった情報や端末のリモコンをClova Desk一つにまとめる「ホームサイネージ」を目指しているという。LINE Clova企画室 スマートプロダクトチーム マネージャーの中村浩樹氏は、「このClova Deskにより、新しいコミュニケーションの形を産み出していきたい」と語った。
これまでのClovaシリーズでは、天気予報などの情報やLINEなどのコミュニケーション機能は、音声のみでの対応していた。ディスプレイを搭載したClova Deskでは、これらを画面で確認ができるようになる。呼びかけるだけで情報を表示できるため、中村氏は「スマートフォンを見るよりも早く、時間や天気、列車の運行情報やLINEの新着通知を確認できるのでは」とした。また、ディスプレイを搭載している点を活かし、AbemaTVやYoutubeなど、VODコンテンツにも新たに対応する。
画面以外でも機能拡充が図られている。Clovaシリーズではこれまで、ソフトウェア面から反応速度や処理速度の向上を進めてきた。Clova Deskではこれに加え、ハードウェアの性能も向上。従来製品よりも、騒音環境での呼び出し性能、および反応速度が、最大20%向上しているという。
中村氏は「われわれのミッションは、情報のテクノロジーを利用して、人と人、人と情報やサービスとの距離を縮めること」とし、「最終的にはClova Deskが人のパートナーとなるようにしていきたい」(中村氏)とコメントした。
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