ユーザーのプライバシー問題をめぐって厳しい批判にさらされているFacebookが、非公開でメッセージをやりとりできる機能の強化に取り組んでいることを明らかにした。
Facebookの最高経営責任者(CEO)Mark Zuckerberg氏は米国時間3月6日、同サービスへの投稿で、「私は未来のコミュニケーションについて、今後ますます非公開の暗号化されたサービスへの移行が進むと確信している。このようなサービスは、お互いが交わす会話の内容が安全に保護され、メッセージやコンテンツが永遠に残されることはないと、ユーザーが安心して使えるものになる」と語った。
同氏は、世界最大規模のソーシャルネットワークであるFacebookでは、今後もパブリックな投稿は残るとしながらも、23億人を数える同サービスのユーザーのうち、「Messenger」や「WhatsApp」などのアプリを使い、非公開で友人や家族と会話をする人が増えていくとの見方を示した。また、投稿した内容が24時間で消えてなくなる「Stories」機能を使って写真や動画を共有する人も増えるとみられる。
そのうえでZuckerberg氏は、より「プライバシーを重視したプラットフォーム」を構築するための指針として、Facebookが用いている6つの原則を明らかにした。
これらの原則には、ユーザーのメッセージを暗号化すること、メッセージや投稿を必要以上に長期間保存しないこと、Facebookが所有するどのアプリでも互いにコミュニケーションできるようにすることなどの項目が含まれている。
「Facebookがこのようなプライバシー重視のプラットフォームを構築できないばかりか、その意志もないと考えている人が大勢いることは私も理解している。率直に言って、今のわれわれは、プライバシーが保護されたサービスの構築という点で大きな信頼を得られていないからだ。また、われわれはこれまで、よりオープンな場での共有を可能にするツールの開発に重点を置いてきた。だが、非公開メッセージやStoriesなど、ユーザーが本当に望んでいるサービスを構築できる力があることを、われわれはこれまでに何度も示してきた」とZuckerberg氏は投稿の中で述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス