Facebookは米国時間12月17日、ユーザーが自分の閲覧履歴を消去できるプライバシー機能について、今なお開発中の段階であり、リリースは2019年以降となる見通しであることを明らかにした。
Facebookの最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏は5月、「Clear History」機能を開発すると発表した。これは、ユーザーが自分の使用したアプリやウェブサイトに関する情報を確認することができ、また、その情報を自分のアカウントから消去できる機能だ。
だが、Recodeが指摘しているように、Zuckerberg氏がこの機能の開発を発表してから7カ月経った現在も、ツールはまだリリースされていない。
「われわれはFacebookを利用するすべてのユーザーに本当に役立つ機能を開発したいと考えている。急いでリリースするのではなく、しっかりと時間をかけて品質を確保したい」と、Facebookの製品管理担当ディレクターで、プライバシーおよびデータ利用チームを率いるDavid Baser氏は声明の中で述べている。
Baser氏によると、Facebookはこのツールのテストを2019年春に開始したい考えだ。しかし、23億人近いユーザーがこのソーシャルネットワークを利用していることから、プライバシー機能の構築にあたって複数の問題に直面していると同氏は述べている。たとえば、Facebookはウェブ閲覧データを日付単位で整理しているが、「Clear History」機能ではそのデータをユーザープロフィール単位で整理することになる。
「このような作業を瞬時に実行して、ユーザーがデータを管理できるようにするには、われわれのシステムで情報を処理するための新たな方法を構築する必要がある」とBaser氏は説明している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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