Waymoが自動運転車用に開発したセンサーの一部を、自動運転分野以外の他の企業に提供する。米国時間3月6日付けのブログ記事で同社が明かした。
Waymo独自のセンサーのうち最初に提供されるのは、「Laser Bear Honeycomb」というもの。
Laser Bear Honeycombの1つ目の特長は、垂直95度、水平360度の視野角を持つことだ。これにより、標準的なセンサーならば通常は3つ積層しなければ実行できない処理を、1つのセンサーで実行できる。
2つ目の特長は、送出する光パルスで異なる距離にある複数の物体を捉えることができることだ。角を曲がった先から近づく車両だけでなく、その50フィート(約15m)手前で、自転車で道路に飛び出そうとしている子供までをも捉えることが可能だ。
最後に、他のほとんどのセンサーと異なり、Laser Bear Honeycombが認識できる物体までの距離の最小レンジはゼロである。つまり、センサーの目の前にある物体を認識することができる。自動運転車を車庫に入れるために私道でバックさせているときに、子供が出しっぱなしにしていたスケートボードが後部バンパーに寄りかかっているのを確認することが可能だ。
WaymoはLaser Bear Honeycombセンサーを、まずは農業、ロボット、セキュリティ関連企業を皮切りに、他の業界にも提供する予定だ。価格は明らかにされていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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