ウェブブラウザー上で仮想通貨マイニングを可能にする「Coinhive」が、3月8日に停止する。サービス運営元が明らかにしたもの。18カ月にわたって運営してきたが、経済的に継続が不可能になったという。
Coinhiveは、仮想通貨「Monero(XMR)」を採掘するJavaScriptプログラムで、ウェブサイトに組み込むと、サイト運営者はマイニングによる利益が期待できる。ウェブ広告と同様にウェブ閲覧が売上につながるため、広告掲載の代替手段として期待されていた。
運営停止の理由としては、最近実施されたMoneroのハードフォークでハッシュレートが50%以上低下し、マイニングに必要な計算に時間がかかるようになったことが挙げられた。また、1年でMoneroの価値が85%超下がったことも打撃になったそうだ。さらに、3月9日にはMoneroのハードフォークとアルゴリズム変更が計画されており、運営停止の決断を迫られたとしている。
3月8日以降、Coinhiveを使ったマイニングはできなくなる。Coinhiveの管理サービスは4月30日まで機能するため、現金化していない残金もそれまでは出金可能だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス