「Windows 10 19H1」Build 18342.8がようやくSlowリングに--不具合により一部PCは対象外

Liam Tung (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2019年02月28日 10時46分

 「Windows 10」向けの「Windows Insider Program」で「Slow」リングを選択している大半のユーザーに対して、待望の「Windows 10 19H1」の最新プレビュービルドである「Build 18342.8」がリリースされた。

 しかし、一部のSlowリングユーザーにはまだリリースされていない。というのも、多くの中国製ゲームが起動時に「死のグリーンスクリーン」(GSOD:Green Screen of Death)とともにクラッシュするという問題により、ZH-CN(中国語簡体字)を基本言語に設定しているPCに対する同ビルドの配信が控えられているためだ。またMicrosoftは、GSODの影響を受ける多くの有名ゲームのユーザーに対するアップグレードもブロックしている。この場合は該当ゲームをアンインストールすれば同ビルドの配信を受けられる。

 Microsoftは自社のみでは解決できないGSODの問題が原因で、Slowリングユーザーへの配信を停止していた。そのため、Windows Insider Programのリングのなかで最もリスクが低いSlowリングを選択しているユーザーは、「Windows 10」の次期機能アップデート(バージョン1903)の一般提供が見込まれる時期までほぼ1カ月という現段階まで、プレビュービルドが1度も配信されない状況に陥っていた。

 Microsoftは2月に入ってから、19H1のプレビュービルドをもうすぐSlowリングユーザーにも配信すると発表していたため、19H1のプレビュービルド配信がゼロという状況は間もなく終わるだろうと予想される中、Windows Insider Programの責任者であるDona Sarkar氏は、25日のツイートで「ゲームアプリで採用されているチート防止コード関連のよくあるシナリオにおいて、GSODが引き起こされている。残念なことにその対応は、われわれが連携して作業を進めているサードパーティーのパートナー企業の手に委ねられている」と述べ、対処時期を明言できずにいた。

 Sarkar氏は、どのゲームがGSODを引き起こすのかについては述べていない。

 Windows 10のFastリングを選択しているユーザーに対しては、19H1ブランチからの新たなビルド「Build 18346」が26日付けで配信されている。

 既知の問題には「チート防止ソフトウェアが組み込まれているゲームを起動すると、バグチェック(GSOD)が引き起こされる可能性がある」というものが含まれている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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