マクアケが運営するクラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」において、ホログラムディスプレイ「Looking Glass」のプロジェクトが開始されている。
同プロジェクトは、ホログラム専門家、光学技術者、機械工学者、電気技師、Unity開発者、3Dグラフィックアーティストのメンバーから成るチーム(Looking Glass Factory)が、4年間の歳月をかけて完成させた独自のホログラムディスプレイ「Looking Glass」が対象。
複数の人がVRやARヘッドセットを装着することなく、同時に立体的な世界を机上などで体感できることが特徴。3Dシーンを45の異なる角度で映し出すことで、同時に異なる方向から3Dシーンを見ることができる。特許を出願中のlightfieldおよび、ボルメトリック(volumetric:体積性)のテクノロジーを組み合わせ、バーチャル3Dコンテンツを60fpsのフルカラーでまるで生きているかのように映し出す新しいタイプのディスプレイだという。
例えば、3Dゲームのシーンを作り、キャラクターやアセットの動きをリアルタイムでテストするといった使い方や、3Dデザインの見え方や感じ方を高度に再現し、チームとリアルタイムにデザインを共有。建築家が、壁の色味や照明、家具の配置などより細かく現実的なシーンを空間ディスプレイとしてクライアントに提供するといったことが可能となる。
なお、Maya、Blender、Solidworks、Z-Brush、Cinema4Dなどのツールを使用し、3Dモデルやアニメーションインポーターより直接または、3Dインポートアセットとしてエクスポートが可能。
Looking Glassは、2018年夏にKickstarterで総計9300万円を売り上げていた。今回、さらなる販売機会を求めて、Makuakeでのプロジェクトを開始。通常のクラウドファンディングのプロジェクトとは異なり、同製品はすでに世界中へ配送されており、その過程で製造プロセスも安定しているという。
Makuakeキャンペーン中に支援すると、一部のソフトやLooking Glass専用アプリが無料で提供(HoloPlay Unity SDKへのアクセス、3D Model and Animation Importer App、App Library、Blenderアドオン、Looking Glass専用のThree.jsライブラリ、HoloPlay C API)される。なお、All or Nothing(達成後支援型)方式なので、目標が達成されが場合のみ、生産を開始する。
Makuakeでの目標金額は500万円。記事執筆時点(2月26日14時50分)で820万円を超える資金を集めている。プロジェクトの残り日数は59日。なお、通常8800〜1万3800円の送料と消費税は、Looking Glass Factory側が負担するという。
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