メルカリ傘下のメルペイは2月20日、スマホ決済サービス「メルペイ」に特化したカンファレンス「MERPAY CONFERENCE 2019」を開催した。
メルペイは、メルカリアプリ内で利用できるモバイル決済サービス。商品売買による売上金のほか、全国60行の銀行口座からのチャージも可能で、コンビニエンスストアやレストラン、ドラッグストア、ファーストフード店などで利用できる。現時点では、三井住友カードが提供する非接触決済サービス「iD」に対応しており、全国約90万カ所のiD加盟店にて売上金で支払うことができる。
今回、カンファレンスでQRコードを含めたコード決済にも対応すると発表。当初は、アプリで生成したバーコードを表示して、店舗側で読み取る方式を提供するが、今後は店側で提示したバーコードをスマートフォンで読み取る方式にも対応する。また、小規模店舗などに向け専用アプリを提供し、店主が持つスマートフォンが決済受付端末として利用できる。初期導入費用や固定費は無料、決済手数料も1.5%と低く抑えた。
これにより、決済端末を保有していない小規模店舗も含め、iD決済とコード決済あわせて135万店舗をカバーする。1200万の月間アクティブユーザーを持つ会員基盤と、5000億円以上の年間売上金、メルカリの売買データの活用などをエンジンに、2019年内の目標として、自社加盟店とパートナーの連携で合計200万カ所のカバーを目指す。
メルペイ代表取締役社長の青柳直樹氏は、「真の意味で使える決済を目指すうえでは、非接触決済だけでは全国の中小企業のカバレッジを広げられない。また、コード決済だけでは、普及までの道のりも長くなってしまう。メルペイでは、そうしたジレンマを解消すべく、iDでもコード決済でも使えるアプローチを選択した」とする。
さらに、2月末から3月中旬までにAndroidへの対応も発表。iPhoneと同じく、iDでの決済にも対応するという。
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