三越伊勢丹と富士通マーケティングは2月20日、伊勢丹新宿本店において、ロボットとデジタルサイネージを連動させた展示を2月20日から3月5日まで実施すると発表した。
三越伊勢丹は、人と時代をつなぐ三越伊勢丹グループの実現のために、伊勢丹新宿店ではデジタルを活用した顧客接点拡大の取り組みの一環として、富士通のコミュニケーションロボット「ロボピン」を採用。
今回の展示では、2月20日にデザインを変更した伊勢丹の包装紙「radiance(ラディアンス)」のデザインコンセプトをロボピンがデジタルサイネージの映像と連動しながら紹介する。
具体的には、三越伊勢丹が実施する春のグループキャンペーン「花々祭 2019」の期間中に、伊勢丹新宿店本館1階(明治通り沿いショーウィンドウ)にて、22年ぶりにデザインを変更した包装紙radianceのデザインコンセプトおよび、キャンペーンで実施するイベントや商品について、デジタルサイネージの映像と連動しながらロボピンが店員に代わって可愛らしく説明するという。
また、ロボピンの動作設定には、人の動きをデータ化して、映像や音楽と連動したコンテンツとして編集するツールを採用した。従来、ロボットの動作データ作成にはプログラミングが必要だが、同ツールでは人の動きから動作データを生成することで、ロボットの滑らかな動作を可能にしている。今回は、三越伊勢丹で店員の接遇指導を行うインストラクターから、お辞儀や案内の所作などの動作データを収集。ロボピンの動作を設定し、新たな顧客体験を提供する。
なお、これら映像制作とロボピンと連動させるシナリオなど、コンテンツ全体の開発は、ジー・サーチが担当している。
富士通グループでは、今回のロボピンを利用した展示方法が、従来のデジタルサイネージなど映像で訴求する場合と比較して、新たな販売促進手段としての有効性を検証する。
三越伊勢丹は、今回の取り組みを契機に、新たなプロモーションにデジタル技術を活用して、顧客接点の拡大に取り組むという。
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