新搭載の「お留守番」アプリでは、自宅で留守番するロボホンが人物を検知すると、写真を撮影し、あらかじめ設定したメールアドレスに送信。外出中に子供の帰宅などを確認できる。
ロボホンが撮影しているリアルタイムの映像をスマートフォンで確認したり、スマートフォンに文字入力した言葉をロボホンから子供に伝えたりすることも可能だ(月額300円)。
また、IoTリモコン「eRemotemini」(別売・オープン価格)との連携により、テレビや照明器具などの各種家電製品を音声で操作することもできる。また、Wi-Fi経由で、シャープの家電との連携も可能だ。いずれも3月以降の配信を目指す。
さらに、PCやタブレット端末上でブロック状のオブジェクトを組み合わせて簡単にプログラムの作成ができるソフトウェア「ロブリック」<SR-SA04>(税別:8900円)で、プログラミングも学べる。
また、ロボホンを取り入れた教育関連の連携サービスも発表された。アルクは、同社が運営する子ども向けの英会話教室「アルク Kiddy CAT英語教室」で、ロボホンを活用した授業を5月より順次開始すると発表。授業では、アルクの小学生向け英語教材「STEP」のコンテンツをインストールしたロボホンを用い、ロボホンの音声認識・発話機能を活かした英語のロールプレイを行う。
正確な発音で話しかけなければロボホンが応答しないなど、ロボホンとの英会話が正しい発音やリスニング力の習得に役立つほか、ロボホンが撮影した動画を、あらかじめ設定したメールアドレスに送信可能で、授業中の子どもの様子を保護者がスマートフォンで確認できる。
このほか、エクシングは、ロボホンと歌を楽しむアプリケーション「ボクと歌お」に技術協力することを発表。保有するカラオケJOYSOUNDの楽曲コンテンツを提供する。利用者がロボホンに曲名をリクエストすると、童謡から人気のカラオケ曲まで、さまざまな楽曲を伴奏つきでロボホンが歌唱する。サービス開始は6月を予定。
法人向けには、「施設案内」と「受付」アプリを新たに用意。商業施設などでの多言語(日本語・英語・中国語・韓国語)による案内のほか、受付でのお客様のおもてなしにも活用できるようにした。
このほか、太陽光発電システムの発電量の確認や家電の操作などが音声対話でできるモバイル型ロボット「RoBoHoN lite HEMS」<SR-05ME-Y(Wi-Fiモデル)>を発売する。RoBoHoN liteの機能をそのままに、HEMSとの連携を可能にしている。
自宅の太陽光発電システムの発電量や電気代などを音声対話でお知らせするほか、気象警報の発令時にクラウド蓄電池が充電を開始したことや、電気代が目標値を超えそうであることなどを音声で知らせてくれる。
太陽光発電やクラウド蓄電池からの放電で家の消費電力を賄えているときには、バンザイの動作で喜びを表現する。
ロボホンの満足率は79.2%と高く、ロボホンを利用する上で必須となる「ココロプラン」(980円/月)の継続率は81.3%にのぼるという。
80社の認定開発パートナーが登録し、400法人以上に導入されている。ロボホンが活躍するのは、「教育」「観光」「接客」の分野という。販売台数は年々増加しており、販売台数は1万2000台。今も伸び続けていると説明した。
ロボットクリエイターの高橋智隆氏は、ロボホンの販売台数が成長しつつも緩やかである点についてスマートフォンが定着するまでの時間と同様ではないかとし、「イノベーティブな商品なので時間がかかったように思う。ロボホンも同じことが起きている。着実に進化していく長期のサービス」と分析した。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)