睡眠中に快適な温度を保つのに苦労しているなら、スマート寝具メーカーEight Sleepの「Pod」がその悩みを解決してくれるかもしれない。米国でキングサイズモデルが2495ドル(約27万6000円)、クイーンサイズモデルが2195ドル(約24万3000円)、フルサイズモデルが1995ドル(約22万1000円)で予約販売されているPodは、多くのテクノロジが統合されたスマートベッドだ。
Eight Sleepのプレスリリースによると、Podは「高度な温度調整、生体データのトラッキング、スマートホーム製品との連携、スリープコーチングを統合した初のベッド」だという。
同社独自の「Active Grid」技術を利用した5層構造のマットレスには、複数のセンサーやその他のトラッキング技術が用いられている。経時的に睡眠データを追跡し、睡眠習慣を把握するだけでなく、使用者の概日リズム(多くの生物が備える約24時間のリズム)に基づいてベッドの温度を自動調整してくれる。
Podの温度はカ氏55~110度(セ氏約13~43度)に自動調整される。自動調整を望まない場合は、手動で温度を変更できる。
「サーモアラーム」機能は、設定した起床時刻が近づくとベッドの温度を徐々に下げ、通常の目覚まし時計で起きるよりも自然に起床できるようにする機能だ。
ベッドには2つのゾーンがあり、左右それぞれを独自に調整できるようになっている。
Eight Sleepのアプリを利用すると、どのくらいよく眠れたかを毎朝確認し、睡眠の質を高めるための助言を得ることができる。また、PodはIFTTTに対応しているので、無料のプラットフォーム経由でNestのスマートデバイスやスマートLED照明の「Philips Hue」、「Amazon Alexa」対応スピーカーなどと連携して使用できる。
Podが自動で温度調整するというEight Sleepの宣伝文句が、この製品を他とは一線を画するものにしている。温度制御機能を備えたスマートベッドや睡眠関連商品は他にも多くある。スマートベッド「Sleep Number 360」には、多様な温度設定ができるマットレスパッドをオプションで付けることができる。筆者が「CES 2019」で見たスマートシステム「Moona」は、枕パッド内で水が循環することによって、睡眠中に冷えすぎたり熱がこもったりしないようにする。Eight Sleepのスマートマットレス「Mars+」も温度が制御できるようになっている。
Podは現在、米国で95ドル(約1万円)で予約注文を受け付けている。4月に出荷予定で、その際に商品の残額を支払うことになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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