キヤノンは2月14日、ハイアマチュア向けの「RFマウント」を採用した「EOS Rシステム」のカメラとしてフルサイズで小型・軽量の「EOS RP」を3月中旬より発売すると発表した。
キヤノンオンラインショップ価格は、ブラックを基調にしたボディ本体が16万500円(税別)。ボディ+RF35mm F1.8のレンズをセットにした「EOS RP・RF35MACRO IS STM レンズキット」は21万9500円(税別)。ほか、7000台限定で、ボディ+CR付アダプタをセットにした「EOS RP アダプターキット」が18万500円(税別)、 「EOS RP・RF 35 MACRO IS STM マウントアダプターキット」を23万9500円(税別)でラインアップする。
さらに、EOS RPの限定カラーモデルとして、5000台限定でGOLD(ゴールド)が用意されている。ボディ単体はなく、ボディ+CR付アダプタ+グリップが含まれる「EOS RP(ゴールド)マウントアダプターSPキット」が18万9500円(税別)、さらにRF35mmのレンズをセットにした「EOS RP(ゴールド)・RF35 MACRO IS STM マウントアダプターSPキット」が24万8500円(税別)となっている。
エクステンショングリップはレッド(RE)、ブラック(BK)、ブルー(BL)の3色で9500円(税別)だ。
キヤノンは2018年9月、新マウント「RFマウント」を採用したフルサイズセンサ搭載ミラーレスカメラ「EOS R」を発表した。今回のEOS RPは、EOS Rシステムの高画質はそのまままに、小型・軽量と手ごろな価格でEOS Rシステムのさらなるすそ野拡大を狙った戦略製品だ。
EOS KissシリーズやEOS Mシリーズからのステップアップや35mmのフルサイズに興味はあるが、価格で躊躇している層を狙ったもの。EOS RFと併売する。
EOS RPは本体のみで約440g(バッテリ、メモリカードを含むCIPA基準では約485g)。EOS Rと比べても約140g軽く、EOS 6D Mark IIと比較すると約245gも軽い。APS-CサイズのEOS Kiss X9iと比較しても約45g軽量だ。
有効画素数約2620万画素(EOS Rは3030万画素)のフルサイズCMOSセンサと画像処理エンジン「DIGIC 8」を搭載。常用ISO感度は100~40000を実現している。センサには、各画素が撮像と位相差AFを兼ねる「デュアルピクセルCMOS AF」と、RFレンズの駆動制御を最適化したことで、最速0.05秒の高速AFを実現したという。また、EOS RPでは初の動いている被写体も瞳に合わせて追尾する「瞳AF」を搭載した。連写は、毎秒約5コマ、サーボAFで約4コマ(EOS Rは約8.0コマ、サーボAF時で毎秒約5.0コマ)となる。
その他の仕様は、UHS-II対応SDカードスロット×1、0.39インチ236万ドットEVF(EOS Rは0.5インチ369万ドット)、シャッター耐久回数10万回(EOS Rは20万回)、3.0インチ104万ドット(EOS Rは210万ドット)のバリアングル液晶、4K/24fps動画撮影(クロップあり、EOS Rは4K/30fps、Canon Log対応)、撮影可能枚数はEVFが210枚、液晶が250枚(EOS RはEVFで350枚、液晶で370枚)となる。
レンズのラインアップも大幅拡充する。10倍ズームレンズ「RF 24-240mm F4-6.3 IS USM」のほか、開放値F2.8通しのレンズ「RF 15-35mm F2.8 L IS USM」、「RF 24-70mm F2.8 L IS USM」、「RF 70-200mm F2.8 L IS USM」も追加する。いわゆる「大三元ズーム」と呼ばれるハイエンドレンズだが、一気にそろうことになる。そのほか、開放値F1.2の「RF 85mm F1.2 L USM」と、同レンズをベースにボケ味のエッジを滑らかにした「RF 85mm F1.2 L USM DS」も発表した。
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