Waymoは、自動運転車開発で主導的な地位にある企業の1つだ。したがって、他の自動車メーカーが、Googleからスピンオフした同社との提携を望むのもうなずける。Waymoとの提携を検討していると今回新たに報じられているのが、ルノー・日産自動車・三菱自動車の3社連合だ。
3社連合は自動運転に関するWaymoとの提携を近いうちに発表すると、Nikkei Asian Reviewが事情をよく知る情報筋らの話として報じている。記事によると両者はまだ協議中だが、春にも何らかの発表がある可能性があるという。
しかし春はまだ先で、関係者らはそれよりも前に詳細を明かしたくはないようだ。「その報道は、うわさと憶測に基づいている。発表することは何もない」と同連合の広報を担当するNick Twork氏は、電子メールの声明で述べた。Waymoの広報担当者にもコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。
Nikkei Asian Reviewによると、両者は「Mobility as a Service」(MaaS)で連携することになるという。MaaSとは、「従来の自動車所有に置き換わるサービス」を今風に言い換えたものともいえる。Waymoは既に、アリゾナ州フェニックスで「Waymo One」サービスを提供している。Waymo Oneは、安全のために人間のドライバーが運転席に同乗した自動運転の「Chrysler Pacifica」が利用できる配車サービス。
この提携は双方に貢献できる点があると、Nikkei Asian Reviewは指摘している。ルノー・日産・三菱の3社連合はアジアなどの地域にコネクションがあり、Waymoはその地域へのサービス拡大を図ることができる。Waymoは現時点で、自動運転技術開発において主導的な地位にある。この提携がどのような形をとるかは発表されるまでわからないが、今のところは、一方のみにメリットがあるような偏った提携ではないように思われる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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