ドコモ、360度8K映像を配信できるVRライブシステムを開発--5Gで実現

 NTTドコモは2月4日、第五世代移動通信方式(5G)を活用した、360度8K3D(60fps)のVRライブ映像配信・視聴システムを開発したと発表した。スポーツや音楽のライブイベントをリアルタイムに360度8K映像として撮影・配信可能となり、ヘッドマウントディスプレイを通して3DVRライブ映像を視聴できるという。

 同社では2018年6月に360度8KVRライブ映像配信・視聴システムを開発していたが、より臨場感のある映像を提供するため、同システムを開発することになったという。開発にあたり、スポーツなどの動きの激しい映像コンテンツもスムーズに視聴できるよう、フレームレート60fpsに対応した8Kエンコーダを開発。ライブストリーミング専用3Dカメラとスティッチング装置も開発し、3Dによる立体感のある映像視聴を可能にした。


 さらに、ヤマハの立体音響技術「ViReal(バイリアル)」を音響システムに導入。これにより、前後・上下・左右、あらゆる方向から聴こえてくる音をヘッドホンで体感できるようになったという。

 また、北海道テレビ放送(HTB)、日本電気(NEC)とともに「第70回 さっぽろ雪まつり 8丁目 雪のHTB広場」の会場を撮影。8丁目 雪のHTB広場ブース内および、東京ソラマチで開催中の同社の未来体験空間「PLAY5G 明日をあそべ」の会場へと、5Gを活用して映像配信することに2月3日のイベントリハーサルで成功した。

 この映像は、同システムの世界観を体感できるようになっており、2月9日と10日にも同様に映像配信を実施。北海道の雪の芸術祭を東京ソラマチにいながら360度映像で体感できるという。

 同社では、今後もスポーツや音楽イベントなどの新エンタメ体験の実現に向け、5Gによってどこからでも高品質な360度映像をアップロードし、配信可能なVR技術の開発に取り組むとしている。また、「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」のパートナーとともに、5Gのさまざまな利用シーン創出やソリューションの実現を目指すという。

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