台湾の電子部品メーカーFoxconnがウィスコンシン州に巨大工場を建設するとした計画を見直している可能性が浮上した。
Foxconnは2017年、100億ドルを投じてウィスコンシン州に液晶ディスプレイの製造工場を建設し、多くの製造労働者を含む従業員を最大1万3000人雇用すると発表した。
だが、同社は現在この計画を見直しており、主にエンジニアや研究開発に関わるスタッフを雇用することを検討しているほか、同州に「技術の拠点」を建設したい考えだという。Reutersが米国時間1月30日、Foxconnの最高経営責任者(CEO)Terry Gou氏の特別補佐を務めるLouis Woo氏の発言を引用して報じた。
Reutersによると、Woo氏は米国の人件費の高さを一因として挙げた。さらに中国や日本でディスプレイを製造し、メキシコで組み立て、完成品を米国に輸入する方が収益性が高いとしている。
Foxconnは、ウィスコンシン州のプロジェクトと1万3000人の雇用創出については引き続き取り組みを進めるとしながらも、プロジェクトの焦点はグローバルな市場の現実に合わせて調整されると述べた。
Foxconn Technology Groupの担当者は電子メールによる声明で、以下のように述べている。「テレビセットなどの従来のような製品を製造する計画を検討するほか、ウィスコンシン州のナレッジワーカーが、高度な産業インターネット技術の研究開発を促進し、教育や医療福祉、エンターテインメントやスポーツ、セキュリティ、スマートシティといった分野のハイテクアプリケーションやソリューションを生み出せるようにする手段を探っている」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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