「iPhone」製造元として最もよく知られるFoxconn Technology Groupは、自動運転車の開発を専門とする「数十億ドル規模の」研究開発(R&D)施設をミシガン州に建設する計画を明らかにした。South China Morning Postが現地時間8月6日に報じた。
同社は数日前に、ウィスコンシン州に100億ドルの施設を建設する予定を発表したばかりだ。こちらの施設では液晶ディスプレイを製造する予定で、最大で1万3000人分の雇用を創出する可能性がある。
「米国における自動車開発はやはりまだ、中国よりも進んでいる」とFoxconn創設者のTerry Gou氏はSouth China Morning Postに対して述べた。「自動運転技術のほか、人工知能やディープラーニング技術にも関心がある」(Gou氏)
Foxconnは、ミシガン州でかなりの競争に直面する見込みだ。ミシガン州には、General Motors、Ford Motor、Chryslerなどの自動車メーカーが本社を構えている。マツダとトヨタ自動車も、16億ドル規模の工場を米国に建設する提携を発表している。自動運転技術に関しては、Googleの親会社であるAlphabetや、配車サービス企業Uberといった米国の大手テクノロジ企業が、同分野に既に深く従事している。
Foxconnの計画が実現するかどうかはまだ分からない。これまでの報道からすると、中止になる可能性もあるとみられる。Foxconnは2013年にペンシルベニア州に3000万ドル規模の工場を建設する計画を立てていたが、結局実現しなかった。
Foxconnにコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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